パーソナルトレーニングジムの出店が止まらない
2014年ころからから少しずつ増え始め現在は1,000店舗を越えているといいます。「ライザップ」や「24/7ワークアウト」を中心に多くのジムが店舗展開をしてきましたが、現在その出店傾向に変化が出始めました。
郊外型店舗の台頭
今までは「新宿」「渋谷」「池袋」「秋葉原」など山手線を中心にターミナル駅への出店が多い傾向がありましたが、近年「リアルワークアウト」や、「かたぎり塾」などを中心に住宅街への出店が相次いでいます。
郊外型店舗のメリット
その1 競合が少ない
現在、新宿駅だけでもおそらく30以上のパーソナルジムがひしめいています。そのため、顧客の争奪戦が何より激しい状況です。(2022年6月現在)コロナによるリモート化が進み、自宅近くでのジムを探す需要が増えており、郊外型が有利になっています。
その2 家賃が安い
パーソナルジムのビジネス特性上、(在庫もなく、器具も買取のため)一番の経費の圧迫要素は家賃です。いかに「家賃を抑えながらも、いい立地に出店するか」が鍵となっています。郊外やベッドタウンに出すことによって「路面店や駅近」といった有利に展開することができます。
その3 広告コストが低い
「駅広告」「チラシのポスティング」や「ネット広告等」が考えられますが、競合が少ない為コストが非常に安くなります。「家賃の次に毎月発生する費用である広告費を抑える」ことは非常に重要になります。
今後の展開
街のパーソナルトレーニング屋さんとしての定着化が進む
「リアルワークアウト」や「かたぎり塾」の成功を皮切りに「地域密着型のジム」が増えることが考えられます。「リアルワークアウト」代表の土屋耕平氏も公言していますが、「地元商店街のお祭りやイベントの参加など、地域との関係性を高めることが重要」になってきます。
設計と設定
パーソナルジムというと一部の富裕層向けとしてスタートしましたが、郊外への出店となると対象は異なってきます。短期集中型の2ヶ月売り切りパックで販売すると、顧客のリソースは減り続けてしまいます。よって、郊外型に関しては「回数券」「サブスク型」を導入することで長く愛される店作りが重要となります。
まとめ
- 地域密着店を目指すことが重要
- 短期ダイエット型ではなく、回数券、サブスク型が相性がいい
- 固定費を抑えて、リスクを低く抑える